令和6年度介護職員等処遇改善加算による処遇改善について
令和6年度 介護職員等処遇改善加算による処遇改善について
1 処遇改善の概要
令和6年度の介護報酬改定により、前年度までは3 加算(介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算及び介護職員等ベースアップ等支援加算)に分かれて いた処遇改善に係る加算が新処遇改善加算に1 本化され、加算額も増額されること から、その全額を配分ルールに従い配分し、以下のとおり職員の賃金を改善します。
(1)新加算は、新加算ⅠからⅣまでの 4 段階が設けられており、当法人は最も加 算率の高い加算Ⅰを算定し、賃金と職場環境の両面から職員の処遇を改善しま す。新加算による処遇改善にあたっては、主にベースアップ(基本給または毎 月決まって支給される手当等)による賃金改善が要件となっており、この要件 に合わせ、基本給や賞与等による改善のほか、前年度までの特定処遇改善一時 金を廃止し、その相当額を月額 4,500 円の処遇改善手当(令和 6 年3 月まで) に上乗せして支給します。
(2)特定処遇改善一時金は、職員を「経験技能を有する介護職員」、「その他の介 護職員」及び「その他の職種」の 3 類型に区分し、2:1:0.5 の割合で傾斜を つけて配分するというルールに基づいて支給しました。令和6 年度の改定処遇 改善手当の特定処遇改善一時金相当部分についても、基本的にこの配分ルール を踏襲します。改定処遇改善手当では、職員を「介護職員Ⅰ」、「介護職員Ⅱ」、
「介護職員以外の職員(管理職員を除く)」及び「管理職員」の 4 類型に区分 し、特定処遇改善一時金相当部分の傾斜配分を反映させた4 段階の処遇改善手 当を設けました。加えて、他の既存手当についても金額等を見直し、手当の妥 当性と職員処遇の改善を図りました。
(3)職場環境の改善については、介護ソフトやタブレット、インカムなどの IT 機 器、WIFI 環境の整備、見守りセンサーなど介護ロボットの導入等が要件となっ ています。当法人では、既に介護ソフトやタブレット、インカム及び WIFI 環境 の整備を行っており、今後は見守りセンサーなど介護ロボットの導入を進める 計画です。
また、見守りセンサーなどの導入と並行して、既存の介護ソフトや IT 機器の より効果的かつ高度な活用方法を周知・浸透させるための取り組みも進めます。
2 処遇改善の具体的内容
(1)賃金改善
前年度までに実施した賃金改善に加え、令和6 年度介護報酬改定による新た な賃金改善を次のとおり実施します。
➀月例賃金
ア 処遇改善手当 従来の処遇改善一時金を廃止したうえ、全職員一律 の支給額 4,500 円(非常勤職員は常勤換算割)を次のとおり増額。
・経験技能のある介護職員 | 33,000 円 |
・その他の介護職員 | 23,000 円 |
・その他の職種 | 16,000 円 |
・管理職 | 7,500 円 |
イ 夜勤手当 1回 2,000 円を 3,000 円に増額。
➁月例外賃金
ア 通勤手当 2 ㎞以上、5 ㎞刻み、上限 25 ㎞までの支給条件を
2 ㎞以上、2 ㎞刻み、上限 36 ㎞まで拡大し、支給額 を見直し。
※ 通勤手当は、処遇改善加算制度上、月例外の賃金に分類
(2)職場環境等の改善
職場環境等を改善のため、職場環境等要件の 24 項目のうち、令和6 年度は次 の項目に取り組みます。
区分 | 項 目 内 容 | 当法人の取組内容 |
---|---|---|
入職促進に向けた取組 | 他産業からの転職者、主婦層、中高年齢者等、経験者・有資格者等にこだわらない幅広い採用の仕組みの構築 | 他産業からの転職者、主婦層、中高年齢者等、経験者・有資格者等にこだわらない幅広い採用の仕組みの構築 |
職業体験の受入れや地域行事への参加や主催等による職業魅力度向上の取組の実施 | 職業体験の受入れや地域行事へ の参加や主催等による職業魅力度向上の取組の実施 |
|
資質の向上やキャリアアップに向けた支援 | 働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務者研修受講支援、より高い専門性の高い介護技術を取得しようとする者に対する喀痰吸引、認知症ケア、サービス提供責任者研修、中堅職員に対するマネジメント研修 | 働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務者研修受講支援、より高い専門性の高い介護技術を取得しようとする者に対する喀痰吸引、認知症ケア、中堅職員に対するマネジメント研修の受講支援等 |